2013年10月20日

第21回ハセツネランニング(前篇)。

 第21回ハセツネCUP
 昨年に続き、今年も出場。
 朝、6時過ぎ、さぶろうさんと、
 スタート会場の五日市中学校入り。
 待機場になる体育館が開いたのが7時。
 そして、レースの受付、準備、雑談などをしていたら、
 あっという間にハセツネのスタート時刻がやってきた。

 空は、まるで秋晴れ。爽やか。
 気温は、20℃を越しているだろうけど、気持ちのいい温度。
 湿度も、からり。問題ない。
 チャレさん、さぶろうさん、アレキさん、みわっちさん、
 す〜さんご主人、まんちんさん、まーこさん、ホシヲさんと
 完走をやくして、 ハンサムネコさんと、スタートを待った。
 10分位に前に、スタートに並んだ。
 ランナー同士の距離は近く、タンクトップで筋肉隆々、
 荷物は軽く、目つきがどうも鋭い、みたいなランナーを
 見ると怯えてしまうが、僕は僕さ。
 いろいろ考えているうちに、スタートの瞬間は来た。

 13時。
 2800名が一斉に、スタート。
 五日市中学校の校門ゲートからランナーが放出、放射される。
 歓声を上げて応援してくれる人達。
 写真をパシャパシャ撮る人達。
 熊鈴が鳴り響き、お祭り騒ぎだ。
 これから始まる71.5キロのトレイルレース。
 コースは、奥多摩山域を走る71.5kだ。
 五日市中学校スタート→変電所→今熊神社→市道山分岐
 →醍醐丸→生藤山→浅間峠(22.66k第1関門)→笹尾根→槇寄山
 →三頭山→鞘口峠→月夜見駐車場(42.09k第2関門)→御前山→大ダワ
 →大岳山→御岳山(58.00k第3関門)→日の出山→金毘羅尾根→
 五日市会館フィニッシュ(71.5k)
 いくつもの山を越える。
 累積標高差は約4,600m。
 茫洋たる気持ちでスタート。

 五日市中学校の近くにスーパーいなげやがある。
 その辺りを、ダッシュすることを「いなげやダッシュ」という。
 グワーと駆け抜けて、なるべく好位置をキープして
 山に入った時の渋滞ロスを緩和するのだ。
 今年は、ハンサムネコさんに、
 ついていこうと思っていたが、
 ネコさんは、「いなげやダッシュ」を決め、僕は即座に見失った。
 もちろん僕は僕なりに、いなげやダッシュを決めた。
 昨年は、愚かにも、9Lのリュックを背負い、
 7Lのウェストポーチを腰に巻いて走った為
 非常に走りにくかったが、今年は違う。
 ノースの14Lのバック1つ
 随分と走りやすい。
 そりゃそうか。

 武蔵五日市の街を2kほど走る。
 沿道には、たくさんの笑顔の応援。
 人波に押されるようにして、山の入り口、今熊神社(4k)。
 権現造りの拝殿が荘厳だなあ、と感心することはなく
 鳥居をくぐり、山に入る。
 ここからゴールまでは、ずっと山の中。森の中。
 エバーグリーンな世界。
 まずは、今熊山。
 今熊山頂に、今熊神社御本殿があり、その参道を
 登っていく。
 まるで、信仰心の篤い参拝者。
 選手が、キレイに連なっている。
 急な坂道を、重力に逆らって上るというのは
 そもそも辛い行為だ。
 けども、そのスピードは比較的早い。
 始まったばかりだし、
 お握り食べたばかりだし、
 晴れた空から注ぐサンシャインが美しいしと
 肉体的にも精神的にも
 まるで元気なので、チャッチャッとついていく。

 今熊山頂では、ちゃららさんが応援に来ていた。
 大きな声で、踊るように応援してくれる。
 うれしい。
 「ネコさんは、先行っててるの?」と聞いたら
 「だいぶ、前」と教えてくれた。
 なぜかネコさんに会いたい。
 そこから、道は本格的なトレイルになって
 静穏な雰囲気になっていく。音がしない。

 入山峠(7k :13時56分到着: スタートから1時間)。
 峠には、車で来られるので、たくさんの応援の方々がいる。
 ちょっと賑やか。
 熊鈴がカラカラと鳴り、メガホンがポコポコと音を立てる。
 それに笑顔。
 入山峠の階段のところは若干混んでいたけども、
 トレイルに入ると、混雑はすぐに解消する。
 すると、走り出さなければいけない。
 ここから、生藤山(標高990.3m)までは
 上がり基調、その後、第1関門の浅間峠までは下り基調。
 大枠ではそうだけど、実際は、
 大小小刻みのアップダウンが続いて地形を構成。
 これがラン的には、キツイ。
 対応していると、どんどん体力が奪われていく。

 昨年のレースでは、市道山を過ぎたところで、
 コケて、足が攣り、神を呪ったけども、
 今年も、足が攣りそうな気配がしてきた。
 プルプル、ピクピクと筋肉が震えて出した。
 どういうわけか、右太腿、左太腿、
 右ふくらはぎ、左ふくらはぎと
 とコリが移動していく。
 痛い。
 痙攣が怖くて、思い切り走れない。
 暗澹たる気持ちになったが、練り梅塩飴を摂取。
 塩分をとれば、痙攣が治ると、どこかで聞いたからだ。
 が、しかし。ゴッド。
 痛みは消えない。まだ、序盤だ。始まったばかりだ。
 時々、止まってマッサージをしてもダメだ。
 ガット。シット。
 午後の日差しは、相変わらず柔らかだ。
 スピードを落とし、ゆっくり行くしかない。
 すると前に痙攣らしき症状で、膝立ちをしているランナーがいた。
 追い越すランナーが、「水分を多めにとるといいですよ
 と言って去って行った。
 何?そうなの?
 ハセツネは、42k地点で水1.5L補給されるだけ。
 今回は、ハイドレに2L、ペットボトルで5dLの
 計2.5Lを持っていたが、先のことを考えて
 水分補給は実にけち臭い飲み方をしていた。
 天啓。
 思い切って、贅沢に、ハイドレの水をグビグビ
 と飲んだ。
 ホホーン。
 ゴッド。先ほどのランナーは神か。
 有難うございます。サンキュー。メルシャン。
 コリがスーとひいて、足が正常状態に戻った。
 なんだか狐につままれたような感じだ。
 心の不快な塊は消え、エネルギッシュ・
 活動的となり、果敢に攻め始めた。
 その後も、攣りそうにはなったけども、
 水を多めに補給したら治まった。
 プラシーボ的な要素もあるだろうけど。

 醍醐丸(八王子最高地点標高867m:15.2k)では、
 どららさんが応援してくれた。
 噂のミニー隊もいる。
 木と石と土と草の、エバーグリーンの世界が、
 パッと華やかになった。
 写真を撮りながら走る。
 ブレたけども、撮り直している暇はない。
 デジカメ写真は、時間情報も記録されるので
 便利だ。
 昨年は、ペンと紙を持参して、メモを取りながら
 走ったが、実に愚かだった。
 そして、再び、静寂な山の世界。
 生藤山(標高990m:19.34k)を越える。
 西日がさす尾根道。
 柔らかな日差しに包まれる。
 走っていても、精神が浄化されたような気持ちになる。
 山の中は、音もなく、自分の走る音しか聞こえない。
 さほどアップダウンがないところでは、
 その単調さから、どこか精神世界を
 彷徨っている風な気持ちになり、
 フワーと身体が軽くなり、「甘美・・」
 などと呟いた瞬間に、我に返ることがある。
 無理に咳払いしたり、首を振ったりしたことがあった。

 浅間峠(22.66k:16時43分到着:スタートから3時間43分)。
 第1関門だ。
 タイムを計測するマットを通過して、しばらく休憩。
 今回のレースは、14時間切りを目標としていた。
 けど、スタート前の五日市中学校体育館で、
 くつろいでいる時、ネコさんやマコさん達が
 4・4・5で、13時間を狙ってみたらいいと
 薦めるので、じゃあ、そうしますかということになった。
 4・4・5というのは、
 第1関門の浅間峠(22.66k)まで、4時間。
 第2関門の月夜見駐車場(42.09k)まで、4時間。
 そこからゴールまでの30kが5時間。
 で、計13時間で走るプラン。
 1つの基準になるらしい。
 なんとか浅間峠に、4時間以内で着いたので、
 僕の第1関門はクリアだ。
 イエイ。
 浅間峠は、応援の方々の歓声が溢れ、
 休憩するランナーや、大会スタッフや
 大きな犬を連れてきている人などで
 なかなかの混みよう。
 お腹は空いていなかったけども、
 水分補給目的で、ゼリーと、みかんを食べた。
 10分の休憩の後、再びスタート。

 浅間峠(標高860m)から、西原峠(標高1158m)までは、
 高度は上がっていくけども、僕の気持ちの中では
 比較的なだらかで走りやすいイメージがある。
 しかし、漆黒の夜が来る。
 浅間峠をスタートする頃、太陽が沈んだ。
 広がる空のオレンジのグラデーション。深緑の稜線。
 忍び寄る夜が不安で、家に帰りたくなった。
 今頃、みんなはテレビでも見ているのかな。

 太陽が沈み、闇黒の闇が広がった。
 ヘッドライトとハンドライトを灯す。
 今回は、ノンの自転車についていたLEDを
 借りて、ハンドライトとした。
 これが、白く明るく、光のない世界がクリアリーになった。
 いいじゃないの、いい。ホホホ。ノンありがとう。
 今夜は、自転車乗れないけども簡便してくれ。
 で、進む。走る。
 18時ごろ、お腹が空いたので、コース脇で
 おにぎりと唐揚げを食べた。
 これは、春にお願いして、作ってもらったもの。
 なんせ71.5kのレースだ。
 上位の選手達は、レース中に、おにぎりと唐揚げなど
 を食べていると次々と抜かれ、下位の選手になってしまうが、
 僕は一般ランナー。
 腹が減っては戦はできない。
 と、食べる。
 涙が出るほど、美味しい。
 この味を知らない上位選手は可哀そうだ。
 が、1つは食べきれず、1/3は残した。

 この辺りの道は、笹で地面がよく見えないけども、
 平でサクサクと走れるところだ。
 走れる場所では、きっちりと走る。
 サクサクと言ってみたけど、実は嘘で、
 実際は、たまってきた疲労や、孤独感で、走りたく
 なくっている。つらいし。
 けども、惰性というか慣性というか、
 今まで、ずっと進んできているので、
 その流れで、ただ黙々と、淡々と進む。
 昼間は、20℃を超える暑さだったけども、
 夜は涼しくなり、実に気持ちのいい塩梅だった。

 【装備】
 ザック:ノースフェイスマーティンウィング14L
     (水と補給食、ヘッドライト、ハンドライト、絆創膏、ごみ袋
     予備電池、ジャケット)
 ウェア:ノースキャップ、ノースTシャツ、ファイントラック
     アームカバー、ロングタイツ、ナイキのショーツ
     R×Lソックス5本指、指だしグローブ
 膝回りにモーラステープを沢山貼った
 シューズ:ノースフェイス Single-Track HAYASA
 ライト:ブラックダイヤモンドのSPOT、ノンのハンドライト
 
【水と補給食】
 水分:キャメルハイドレ水2ℓ、アクエリアス&レッドブル500mL

 補給食:おにぎり3つ(全部食べた)、唐揚げ6個(5個食べた)、
 ゆで玉子1個(残った)、みかん3個(全部食べた)
 ゼリー3個(1個摂取)、パワーバージェル4個(3個摂取)
 スポーツようかん1個(残った)、塩飴10個(2個摂取)、練り梅、
 キットカット小袋4個(1個摂取)、ビスコ小袋5個(残った)
 アミノバーリュー顆粒6袋(6袋摂取)



 つづく



posted by hide at 10:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: