2012年01月06日

伊豆弓ヶ浜ランニング。

 南伊豆は、弓ヶ浜
 家族旅行2日目。

 お風呂が自慢のお宿に泊まる予定だったので
 早い時間にチェックイン。
 弓ヶ浜は、ゆるやかな弓を描く白砂の浜。
 美しいところだ。
 浜辺で貝なんかを見つけつつ、のんびり過ごした後、
 家族がお風呂に行くと言うので、私は走ることにした。
 イエイ。
 
 午後4時。
 そろそろ陽が沈む頃。

 お宿から逢ヶ浜、タライ岬、田牛(とうじ)へと
 海岸線に沿って、遊歩道が整備されていたが、
 見てみると、それは絶好のトレイル。
 距離は、約3k。
 いいじゃないか。いいじゃないか。ラッキーじゃないか。
 颯爽といく。
 広大な太平洋。潮騒。夕空。南国風の植物。
 ゆったりと走ると、心が静かに満たされていく。
 タライ岬についた。
 太平洋のパノラマ。
 どこまでも広がっている海に、沈む太陽。
 夕焼け色の海と空のグラデーション。
 風が強く吹いている。
 激しく打ち寄せる白い波。
 まわりには、誰もいない。
 期せずして、最高のシチュエーション。
 ずっと、このまま見つめていてもよかったが、
 トレイルは、まだ続いている。
 先をめざす。
 海岸には雀岩、エビ穴、三日月の大洞と呼ばれる
 侵食された奇石・奇岩があって飽きない。
 トレイルは適度なアップダウンで、なんの問題もなく
 走れる。

 やがて、田牛に着く。
 田牛には、海水浴場や漁港があった。
 日が暮れて、薄暗くなった町には誰も歩いていない。
 弓ヶ浜に戻るためには、もはや今来たトレイルは
 暗くて危ないので、市道を通っていくしかない。
 土地勘はないが、山間にある国道に出て、南下すれば
 弓ヶ浜に着くはずだ。
 突如として、長谷寺(ちょうこくじ)というお寺があった。
 本堂が明るかったので覗いてみると、住職の奥さんと
 思われる方がいて「よかったら、どうぞ」と言う。
 せっかくなので、お参りさせていただいた。
 1000年程前に、田牛に漂着したと伝えられる、
 ご本尊の阿弥陀如来は、とても穏やかな表情をされていた。
 悠遠。
 奥さんに弓ヶ浜までの道を教えてもらい、先を急ぐ。
 もはや、あたりは真っ暗。
 国道に出るまで約3k。外灯のない山道を走らなければならない。
 山間の向こうに、微かに夕空。
 心細いことこの上ないが進む。車も人も通らないし、標識もない。
 泣きそうになる。

 目の前にトンネルが出てきた。
 風の音がヒューヒューとしている。
 まったくの暗闇だ。
 怖い。
 けど、進むしかない。
 微かに出口が見えるが、自分の手も足も見えない暗闇。
 どこを走っているかわからない。
 走っているのかさえもわからない。
 自分がどんどん縮んでいくような感覚。
 このまま、この世から消えてしまうのじゃないかという感覚。
 心臓がギュンギュンとなったが、トンネルの出口はやってきた。
 それは、そうなのだろうけど、無事にトンネルを出られたのは
 奇跡に思えた。よかった。
 トンネルを抜けて、しばらくすると国道。
 車が走っている。人家が見える。信号が光っている。
 現世に戻ってきた。安堵。

 そこから弓ヶ浜は、ほどなくして着いた。
 潮騒の音に、天に三日月。
 なんだか、すごいランニング。
 そして、家族の待つお宿へ。
 透明の弓ヶ浜温泉にゆったりとつかり、
 美味しい磯料理に舌鼓。
 いやはや、いい時間だ。
 
 ちなみに翌朝は、6時から日ノ出ランニング。約9キロ。
 弓ヶ浜から昇る太陽。
 優しい波の音。
 地球は、美しい。

 
 
 
 
 
posted by hide at 11:02| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全室露天風呂付きのお宿なんですか?
最高に贅沢〜♪
それにしてもhideさん、旅行中走ってばっかみたいですが
ご家族は大丈夫?!
Posted by いっち at 2012年01月06日 17:13
なにーーーーまだ休み?いいなぁ(笑)

家族がお風呂に行くと言うときは、一緒に入りましょう・・・・
イエイじゃない・・・
激しく打ち寄せる白い波。まわりには、誰もいない・・・・お宿には家族がいるぞ〜

気持ちは分かるけどネ・・・・

今年もヨロシクお願いします。


Posted by kantoku at 2012年01月06日 17:36
こんにちは!
伊豆旅いいですね〜。
私、ダイビングを始めたころ、東伊豆で潜ってました。
南伊豆までは行ったことがないんで、
今年の夏には行きたいなって思ってるんですよ〜♪
Posted by iwatobi at 2012年01月06日 20:22
あけましておめでとう。今年も楽しく走りましょうね♪
相変わらず風景の描写が絶妙。走りながら流れる景色が浮かんできそう。
でも、次回から家族旅行の時は、ランニングシューズ持ち込み禁止ね(笑)
Posted by ホシヲ at 2012年01月06日 23:36
>いっちさん
そうなんですよ、部屋に小さいですけど(ほぼ一人用)、露天風呂がついているんですよ。
それはそれで、のんびりと出来ます。なかなかよかったです。
走りの方は、合間というか早朝というか、それなりに気を使っているつもりですが、どうなのでしょう。

>kantokuさん
明けましておめでとうございます。
なんか、人でなしみたいな言い方じゃないですかあ。(笑)
まあ、家族に愛想つかされないように走るべきですが。なかなか微妙なところです。

>iwatobiさん
おお、iwatatobiさん、コメントありがとうございます。
ダイビングですかあ。海の中ですかあ。
一度でいいから私も潜ってみたいです。
別世界なんでしょうね。
やはり、南伊豆まで行くと、グッと海の色が濃くなる感じがします。
今回行った、弓ヶ浜や田牛も、ダイビングスポットとしては、ちょっと分からないのですが、海水浴場としては、すごくいいと思います。
夏にのんびりと行きたいですね。

>ホシヲさん
おめでとうございます。
なぜに、旅行時のランシュー持込禁止なんですかあ。
意地でも持っていきます。(笑)

今年も、楽しいランしましょう。
企画は尽きないですしね。
Posted by hide at 2012年01月07日 22:32
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: