2012年10月28日

湘南国際マラソン試走ランニング。

 今年の湘南国際マラソンが目前。
 昨年に引き続き、今年も走る。
 1年なんてあっという間だ。
 漫然と走っていて、ランニングの技能・技術の向上が
 見られないまま、もうレースに出なければならない。
 まあ、いいか。
 
 朝、湘南をランニング。
 時々走っている「江ノ島‐サザンビーチ」往復16km。
 普段は、やはり漫然と走るのだけど、今回は違う。
 レースを1週間後に控え、鋭いまなざしで、獲物を狙うかの如く走る。
 レースで実際に走る134号線を走ってもよかったのだけど、
 やはり海沿いを走りたい。波の音は、ホント素敵な音だ。 
 ということで、海岸沿いのジョギングコースをゆく。
 私もそうだったが、湘南国際のTシャツを着ている人がたくさん走っている。
 連帯。まったく知らない人だけど、何かが繋がっている。
 手を上げて、挨拶なんかしたりする。
 
 朝6時。江ノ島の向こうに陽が昇る。
 オレンジ色の太陽。
 テンションが上がり、走るスピードが上がる。
 レースのことを、あれこれ考えながら走るのは楽しい。 
 今回も、タイムの予想はできないが、自己ベストを更新したい。
 3時間18分が自己ベストだが、平均するとキロ4分41秒ほど。
 そんなスピードよく出せたと思うが、出せたのだ。
 今回は、昨年ほど練習していないけども、
 ハセツネの完走などで、スタミナはついているかもしれない。
 後半、粘れるかもしれない。
 いいではないか。
 湘南国際は、メイン会場でも音楽がガンガンかかり、
 応援も華やか。しかし、レース終了までは、それらに
 惑わさせることなく、走りに集中するのだ。
 いわゆる、魂の走りさ。
 などと、断片的に考えながら、サザンビーチに到着。
 朝の海がオレンジ色に染まっている。
 烏帽子岩を遠くに眺めながら、深呼吸。
 
 しかし、歩いている人も、走っている人も、犬の散歩をしている人も
 皆、ヘルシーな時間を過ごしているな、この時間の海岸べり。
 辻堂の五ろ引網で、湘南シラスを購入。
 買いに来たおばちゃん達が、ここは美味しいのよおと教えてくれた。
 実際、うまい。イエイ。
 キロ5分弱のスピードで、約16km。江の島に戻ってきた。
 いい時間だった。
 
 湘南国際マラソン42.195kmは、
 11月3日(土)、午前9時スタート。
 3時間超の素敵な時間。
 魂の走り。
 
 

 
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2012年10月23日

丹沢トレイルランニング。(秋晴れ編)

 秋晴れの澄みわたった空の下、
 丹沢へトレイルランをしに出かけた。
 今回は、久々、チームホシヲのメンバーと一緒。
 ホシヲ隊長、えみちゃん、いっちさん。
 皆、トレイルランが大好きな人達。
 コースは、丹沢の麓、大倉から、鍋割山、塔ノ岳、丹沢山と制覇して、
 戻ってくるというもの。
 秋の気持ちいい空のもと、トレイルを走るというテーマもあったが、
 いっちさんが、この夏、高尾捻挫事件や通勤途上交通事故事件やらで
 いろいろ災難が続いたので、
 その怪我からの復活を祝い、盛大に丹沢山稜を走ろうじゃないか
 という目的もあった。
 
 8時に、小田急線渋沢駅に集合。
 そこから、バスで大倉まで移動。
 バスは、ハイカーで混雑ギュウギュウ。
 麓の大倉からトレイルはスタートする。
 観光センターのどんぐりハウスという所で、
 今年話題の「Let’Go!丹沢・大山やまなみ登頂スタンプラリー
 の台紙を300円で購入する。
 鍋割山や、塔ノ岳、丹沢山、大山などに
 6か所のスタンプがあって、それを全部集めると、
 「四季の丹沢手ぬぐい」がもれなく貰えるらしい。
 私は、特段、手ぬぐいは欲しくないけども、まあ、
 せっかくだからと参加。
 チームホシヲのメンバーは、台紙を素早く購入し、
 先を急げと、8時40分、早速スタート。スピード感があるのだ。
 
 まずは、なだらかな林道が続く。
 みんな、当然のように走る。
 ハイカーの方々をどんどん追い越して。
 鍋割山、中腹の二股に着いたのが9時30分。
 この区間は、パンフレットによると1時間20分かかるところ
 我々は、50分程で通過。
 二股には、鍋割山稜を水源とする沢が流れていたが、
 この沢を、ザイルなどを使って登るというコースも
 あるらしい。シャワークライミングとか言って、かなり
 ワンダーな世界が広がっているようだ。
 我々は、エクストリーマーでないので、正規のルートを行く。
 二俣から先は、斜度のある登山道が始まった。
 ホシヲさんとえみちゃんが、ホイホイ、イエイと
 グイグイ進んで、見えなくなった。
 とてもついていけないので、いっちさんと、二人でゆっくりと行く。
 それでも、ハイカーよりも、かなり早め。
 道は意外と険しく、息が上がる。
 やがて、樹林帯の尾根道に出た。
 後沢乗越(うしろさわのっこし)という所。
 ホシヲさん、サンバイザーを落としたということで
 すごい勢いで、戻ってきた。
 そして、そのまま我々を通りすぎて、かなり下まで
 下っていった。
 気付かなかった我々も申し訳ないが、まあ、
 仕方ないので、我々は、粛々と山頂をめざして進む。
 少し進んだところにあった、ホシヲさんの大きなリュックと
 3ℓの水(鍋割山では、山頂の鍋割山荘まで、登山者がボランティアで
 水を運ぶ。山の途中にペットボトルが置いてあって、
 各自の判断で運ぶ。私はしなかったけど、けっこうな数の
 登山者が運んでいたなあ。で、ホシヲさんは3ℓ。とても重い。)
 が、なんだか面白ろ悲しかった。
 
 山頂が近付いてきたら、いきなり視界が急に開け、
 雪化粧をした富士山が見えた。綺麗に稜線も見える。
 いいじゃないか。
 10時50分、鍋割山(1272m)山頂到着。
 この区間は、標準時間約2時間のところ、1時間20分で通過。
 えみちゃんが早々と到着して、首を長くして待っていた。
 早速、人気の鍋割山荘の鍋焼きうどんを注文。
 山小屋の中は、鍋焼きうどんを注文する人達で
 混んでいた。
 うどんの注文は、紙に名前と数を記入するのだが、
 いっちさんは、全員の名前をハンドルネームで記入していた。
 店員さんが、いっちさん、ホシヲさん、お待たせしましたーと
 叫んでいたが、特段の違和感を感じなくなっているのが、変。
 
 晴天。無風。遥かかなたに、富士山、薄青色の関東平野と太平洋。
 絶好のコンディションの中の食事タイム。
 みんなの鍋焼きうどんをどーんと並べ、いただきました。
 汗で塩分を放出した為か、うどんのしょっぱい味が
 とてもうまい。七味をたくさんかけて、ペロリ。
 さらに、持ってきたワインやチーズ、チョコレート
 パン、おかしなどを並べ、いっちさんの復活を祝うささやかな
 山頂パーティー。
 眺めのいいところで飲むワインは、まことにうまく
 半分、走ることを忘れてしまった。
 と言いつつも、鍋割山を出発。11時45分。
 その頃の鍋割山荘は、うどんを買い求めるハイカーで
 すごい行列になっていた。
 
 金冷やしという分岐点までは、
 多少アップダウンはあるが、基本、平らな尾根。
 道の左右に、美しい山々が見えて、
 気持ち良く走れる場所だった。
 いっちさんは、ワインのせいで動悸が激しくなったといい、
 ゆっくり走ったが、私は、比較的足並み軽く走ることができた。
 この日の丹沢は、ハイカーで混んでいて、トレイルランを
 している人は少数派だったのだけど、久しぶりにすれ違った
 ランナーが、えみちゃんのお知り合いだった。
 まったく。赤い糸で結ばれているとしか思えない。
 我々のその後の予定は、塔ノ岳、丹沢山と登り、麓の大倉へ戻る
 予定だったが、そのえみちゃんのお友達ランナーが言うには、
 秋は陽がすぐ落ちるし、時間的に厳しいというので、それに
 したがい、塔ノ岳をゴールとすることにした。

 12時35分、塔ノ岳(1490m)到着。
 ガイドで、鍋割山から65分かかるところを50分で通過。
 もう、ゴールさ。イエイ。
 頂上からの眺望は、素晴らしかった。
 富士山、丹沢の山々、箱根の山々、湘南の海など、
 パノラマ展望。
 みんなもテンションが高い。
 もう登らなくていいという開放感も手伝って、
 ハートウォーミングな気持ちになっていたのだろう。
 丹沢山を諦めたおかげで、時間に余裕が生まれ、
 頂上で、のんびりと休憩することが出来た。
 ベンチを陣取り、再び、ワインやらチーズやらチョコやら
 おかしを広げて、パーティ再開。
 おいおい、君達は何をしに来たのだ。
 いやいや、いっちさんの全開を祝いに来たのさ。
 (実は、まだ完全復活とまではいかないみたいだけど)
 ここで、えみちゃんのお手製のチーズレーズンサンド登場。
 えみちゃんは、坂道をグイグイ進むランナーであるのだが、
 その半面、お菓子を作るのがものすごく上手な人なのだ。
 以前、鎌倉トレイルに行った時に作ってくれた、
 チーズケーキも美味しかったが、今回のチーズレーズンサンドも
 これまた、美味しかった。
 上品な甘さで、風味も口当たりもいい。
 南林間に「クドウ」という洋菓子屋さんがあって、
 そこのレーズンサンドも、かなり美味しいのだけど、
 それを超える美味しさだった。
 バーナーでお湯を沸かし、コーヒーを入れる。
 時間を気にせず、ワインや、コーヒーで乾杯。
 キラキラの日差し。
 頂上の透明感。
 遥かにそびえる富士。
 美しいな。おいしいな。
 
 1時50分出発。
 午後になると、日差しが急激にやさしくなった。
 塔ノ岳から、大倉までの約6qを、一気に下る。
 目の前に広がるは、秦野の街。
 飛び立つことができるかのような感じ。
 脚への衝撃は相当のものがあるが、コースどりを
 しながら、ヒョイヒョイと進むのは、
 楽しく、気持ちいい。
 今後、この衝撃に耐えうる筋肉をつくることができたら、
 私のトレランスキルは、各段に向上すると思う。
 どんどん高度が下る。
 最初は、ブーブー言いながら、スタートした
 えみちゃんといっちさんだったが、最後の方は
 さすがの走りで、鮮やかにトレイルを駆け抜けていく。
 ホシヲ隊長は、それを見守るように、つかず離れずの
 エスコートラン。
 
 3時25分。大倉に到着。全行程約18q。いやはや。
 塔ノ岳から120分かかるところを、95分。
 気持ちよく下ってきたけど、次回、ここを登るとしたら
 かなり難儀。敬遠したくなる登山道だ。
 「黒門前」というお土産屋さんがあったので、秦野の金時(さつまいも)と
 里芋を購入。しめて200円。お買い得。
 ちなみに、えみちゃんは、ネギを購入。帰りのバスの中では、
 けっこう匂いを放射していたな。ホホホ。
 大倉からバスで、渋沢駅前へ。15分程。
 スタンプラリーの方は、6つ中3つしか押せなかった。
 完成させる為には、後2回は行かないとダメ。
 もう少しストイックに走らないとダメ。
 まあ、いいか。
 その辺は、次回の課題・テーマ。
 快晴かつ無風、適温かつ湿潤の完璧な秋晴れ中の
 丹沢トレイルは、とりあえず無事終了。
 よかった、よかった。
 
 という状況だったが、今回はまだ終わらなかった。
 アルコールマスターのいっちさんとホシヲさんがいるのだ。
 とりあえず、渋沢駅前にある、
 JAはだの特産品センターに行き、ビールを購入して
 路上にて乾杯。いやあ、私も幸せだ。
 そして、東海大学前駅へ移動して、
 天然温泉「さざんか」で、汗を流してスッキリした後は、
 本格的な打ち上げ。
 駅前にあった、元祖大衆割烹の「庄屋」へ。
 ホシヲさんも、いっちさんも飲む。呑む。
 素晴らしい。
 大きなジョッキビールで、のどを潤した後は、
 日本酒、ハイボール、ホッピーなど
 バリエーション豊かに飲み干していた。
 いっちさんの、なみなみと注がれた日本酒の
 無色透明のキラキラした液体感が綺麗だなと
 思った頃には、記憶も曖昧になりかなり酔っていたと思われる。
 インターネットの普及で、飛躍的に我々の生活は便利に
 なりましたなあと、ワハハハと、どうでもよいこと事を語りつつ、
 気が付けば、11時近く。
 まったく、飲みすぎ。
 なんとか家路につく。
 
 ということで、最後もグダグダヨレヨレとなったが、
 秋のトレイルは、とても気持ちいいというのが今回のテーマ。
 湘南国際を2週間後に控え、かなり弛緩している感があるが、
 そんなことはない。
 今回のトレイルは意外とダメージが大きく、翌日から
 極度の筋肉痛。それなりには、トレーニング効果があったかと
 思われます。ハイ。
 
 
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2012年10月16日

第20回ハセツネランニング。vol.4(〜ゴールの後)

 ハセツネ、無事ゴール。
 奥の方で、ハアハアしていたら、
 アレキさんが来てくれた。
 「hideさん、頑張ったねえ。」と笑顔。
 アレキさんの顔見たら、自然と涙が溢れてきた。
 やっぱり暗闇の中を、50qも走るレースは、過酷、非現実的。
 無事、戻って来られた事を、アレキさんの笑顔で実感した。
 しばらくは、フワフワした感覚だったが、
 徐々に、ゴールの実感が生まれてきた。
 「私は、やりました。完走しました。71.5qです。いやあ。」と
 個人的な快美な感覚に変わる。
 アレキさんに、ゴールのご褒美のスーパードライをいただき、
 一気に飲む。
 コクもあるし、キレもあるし、素晴らしい喉ごしだ。
 夜明け前の午前4時。
 ゴール周辺では、ずっと大声援が続いている。
 
 しばらくしたら、汗が冷え、急速に寒くなってきた。
 震えてきたので、体育館に戻り着替えた。
 疲労で、すでに身体の動きが、ギシギシと鈍くなる。
 歩くのも難儀だ。
 チャレさんのゴールを、アレキさんがメールで知らせてくれた。
 チャレさんは、鞘口峠までの下りで、転んで捻挫をしたらしい。
 うずくまること十数分。
 リタイアも考えたが、痛みを我慢して、
 残りの30q以上を走りきったとのことだ。
 ゴールへの凄まじい執念。戦うなあ。泣ける。
 ゴールに駆けつけてたかったが身体が動かず、体育館で待っていたら、
 しばらくして、チャレさんが帰ってきた。
 ハセツネフィニッシャーのオーラを纏っている。
 
 その後、1時間程、仮眠。
 身体が地面に吸いつく感じがするほど重い。
 起きると、夜が明けていた。東の空に陽が昇る。眩しい。
 五日市会館に移動して、さぶろうさんのゴールを待つ。
 予定よりは遅れているようだ。
 さぶさんから電話が入る。
 「今ね、魂、魂。魂の道。ゴール行くよ。もう少し。」
 なんだか生命力と気迫が溢れている。
 金毘羅尾根を走っているようだ。
 もうすぐ。
 後10分位か。
 時を同じくして、いっちさんとホシヲさんが、会場に向かって
 いると連絡が入った。
 さぶさんのゴールに間に合うかな。
 チャレさんとアレキさんと一緒に、首を長くして待つ。
 7時過ぎ、さぶろうさんが遂に現れた。
 笑顔だよ。颯爽としているよ。躍動しているよ。
 そのまま駆け抜けて、ゴール。
 タイムは、18時間08分とのこと。
 そんなにも長い時間、ゴールをめざして走っていたんだ。
 かなり痩せたようだ。
 直後に、いっちさん達が到着。
 駅前で、肉まんを買っていた為、間に合わなかったらしい。
 残念、ホホホ。
 しばし、ゴールで談笑。嬉しい。
 その間にも、大声援の中、続々とランナーがゴールしている。
 
 その後は、ハセツネ会場を後にして、
 いっちさん、ホシヲさんも一緒に、
 昭島の温泉「湯楽の里」へ。
 汗を洗い流す気持ち良さよ。素晴らしさよ。
 お湯につかって、ただただ爽快。
 さぶろうさんやチャレさんは、早めに湯を上がり、
 休憩所の畳の上で、しばし就寝。
 アレキさんも、就寝。
 アレキさんは、マイコースや、流山ロードレースで
 連日忙しかったのだ。

 湯楽の里は、すいていて、静かだった。
 いっちさん達と、食事処でビールを飲みつつ、
 得意満面で、ハセツネ談義をしていたら、
 急に、意識が遠のいた。
 「ん?クラクラするな。」と一瞬思った後に意識喪失。
 私は、しばらく倒れていたらしい。
 次に意識を取り戻した時には、ホシヲさんを中心に、いっちさん、
 アレキさんが心配そうに、私の顔を見ていた。魚眼的世界。
 まったく、ハセツネ走った後に、熱いお湯につかって、
 ビール飲むと倒れるのさ。
 危ないよ、本当。
 しかし、再び戻ってきたぜ。
 皆さん、ご心配おかけいたしました。
 しばらく、畳で休んだら、なんとか回復。
 そんな騒動もあったが、
 ハセツネが終わった午前中、ゆったりと静かに過ごして、
 そこで、みんなと別れた。
 
 ハセツネ。
 日本山岳耐久レース。
 奥多摩山域71.5qを走る。
 果てしないアップダウン。
 体力・走力の限界を感じながら、夜を徹して走る。
 超人的かつ超越的、非現実的なレース。
 今回、なんとか勢いで完走は出来た。
 その点で、敗北感はないけども、まだやり残したことは
 ある気がする。ボンヤリしているけど。
 だから、チャンスがあれば、また走ると思う。
 極限のキツさは、この際、脇に置く。忘れる。
 とにかく、2012年のハセツネは終わった。
 つらくもあったが、楽しくもあった。
 完走した事はとても嬉しい。
 
 本当、皆さん、有難うございました。感謝。

 
 
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2012年10月14日

第20回ハセツネランニング。vol.3(〜ゴール)

 月夜見駐車場(標高1147m)は、42q地点。
 そこから、御前山(1405m)まで登る。
 そして、大ダワ(1142m)まで下りる。
 また、大岳山(1266m)まで登る。
 その後は、御岳山(第3CP 929m)、日の出山(60q地点 902m)と
 下り、金毘羅尾根を約10q走ればゴールだ。
 
 残りの距離が30qとなり、ゴールが見えてきた気がして
 疲れてはいるけども、少し愉快な気持ちにもなった。
 真っ暗な闇の山の中を、42qも進んできたのか。
 何よ、それ?フフフ。
 とにかく進む。出発だ。 
 しかし、御前山山頂までの4qは非常にキツイ。
 のっぺりとした道なのだが斜度があり、なかなか進まない。
 巻いては登り、巻いては登りの繰り返しで
 いつまでたっても、山頂に辿り着かない。
 精神的にやられてしまうのだ。
 幸いなことに、キツイことは試走して知っていたので、
 キツイ前提で登り出す。
 世の中、多くの事は、備えあれば憂いなしだ。
 後ろの人が「前半と土の質が違いますよね。」と言っている。
 言われると、そんな気がして「そうですなあ。」と応えたら、
 「やっぱ、同じですね。」と、いきなり前発言撤回。
 その人は、そのまま、私を追い越しスタスタと暗闇に消えていった。
 ちらほら、コース脇で寝ている人や、座っている人、
 うつむいている人がいる。
 非日常的な光景。シュール。
 体力の限界を迎えているのだろう。
 私もいつそうなるかわからない。
 御前山への道のりは、長い長いと覚悟はしていたが、
 覚悟しても力が湧いてくるわけでもなく、ほとほと嫌になった。
 「2度とこんな場所に来るか、ボケ。」と本性を露わにしつつも、
 一歩一歩進んだおかげで、御前山山頂にたどり着いた。
 相変わらず暗闇の中。
 オレンジ色に光る月が、空に浮かんでいる。
 山頂で休む人や、スタッフの人の持っている赤く光るバーを
 茫然と眺める。
 
 そして下る。
 ヒザが痛くならないように、転ばないように慎重に下る。
 さして急な下りでないと記憶しているが、
 途中、単独で走っている時、バランスを崩して谷に落ちそうになった。
 一瞬、夢の世界に心が向いていたのかもしれない。
 必死で、近くの植物にしがみついた。
 ヘッドライトが飛び、ヘッドウェアが飛び、闇に包まれた。
 とりあえず落ちなかった。よかった。
 しかし、ヘッドライトは落ちてしまった。この先、光がないのか。
 と、0.0001秒で考えた。
 木とも草ともいえない植物にしがみつきながら、
 ポケットからハンドライトを出し、辺りを照らすと、
 幸い、ヘッドライトも、ヘッドウェアも
 そんな遠くに落ちていなかった。
 慎重にヘッドライトを回収して、ヘッドウェアを回収。
 コースによじ登り、身支度を整える。
 事なきを得た。安堵。
 集中しているつもりでも、もはや朦朧としていて 
 夢と現実の区別がつかなくなりだしていた。
 それでも、走り出せた。走ることができる。
 持続的、恒常的に疲労がたまり、スピードは出ないけども。
 
 なんとか、大ダワ(1142m)に着く。50q地点。夜11時前位だったか。
 大ダワと言うのは、どうしてか知らないが、峠という意味らしい。
 駐車場があり、トイレがあり、リタイヤポイントがあった。
 風が、通り抜ける。
 もう50qも来たのか。後、20qだ。
 確実に、前進している。
 この漆黒の悲しみの世界から、もうすぐ解放される。
 いや、漆黒の幸福の世界かもしれない。否が応でも
 自分自身と向き合い、自分の好きなランができる。ずっと長い間。
 ザックを置いて、ストレッチ。
 唐揚げに、みかん、キットカットを食べる。
 みんな今頃、どうしているのかな。
 チャレさん、今どのあたりだろ。さぶさん、ライト大丈夫かな。
 などと割と平面的・突発的に思う。
 後で知ったのだが、まこさんは、ここでリタイアしたらしい。
 内臓をやられ、走れなくなったとのこと。残念至極。
 
 次は、いよいよ大岳山(1266m)。
 三頭(みとう)、御前(ごぜん)、大岳(おおたけ)は、
 ハセツネの3大ボスだ。
 この3山の攻略は、ハセツネの攻略を限りなく現実的なものにする。
 どの山も、堂々と恒常的につらい。
 三頭、御前となんとか超えてきたので、後は大岳だけだ。
 後もう少し。
 いきなり、急な岩場が始まった。
 巨岩・巨石がゴロゴロしていていく手を阻む。
 気持ちは先を行くが、身体はまったくついていかない。
 石に這いつくばって登った。
 見上げれば、遥か彼方の上の方まで、ヘッドライトの明りが見える。
 そんなところまで登らないといけないのか。
 難所であり、難局だと感じた。
 虚無あるいは機械となり、一歩一歩進む。
 所々、立ち止まり休む。
 ズラズラと、他のランナーが抜いていく。
 月を見上げる。星は見えない。
 
 必死の思いで、大岳山(1266m)の山頂。
 午前0時を過ぎている。
 来たよ、ここまで。
 チャレさんが、前に、ここから先は下り基調だ。
 だから、安心したまえ。と教えてくれた。
 実際、ここからゴールの五日市会館(標高200m)まで、
 標高がグングン下がる。
 心底、嬉しい。もう登らなくていいのだ。
 やったね。
 気持ちが軽くなり、下りを開始。
 かといって、スピードが出るわけでなく、ヘッドライトの
 明かりを頼りに、ドスドス下りていく。
 御岳山手前には、水場がある。
 奥多摩の天然自然水が豊富に湧き出ている。
 ハイドレの水は残っていたけども、
 喉が渇いていたらしく、貪り飲んだ。
 うううっと呻き、また飲んだ。
 顔も、ピシャピシャ洗った。手も洗った。
 リフレッシュとはこのことだ。
 再生して復活した。
 新たなる気持ちで先を急ぐ。
 
 御岳山の長尾平というところが、第3CP。
 通過時間12時間35分。58q地点だ。
 ネコさんの4・4・4・2ペースは、第2CPを通過した時点で
 大幅に遅れていた。
 第3CPも、35分遅れている。
 残念だけど、仕方ない。
 ここには、長谷川恒男碑が立っている。
 蝋燭が灯され、静かにランナー達を見守っているようだった。
 Ibukiというチームの方々が、真夜中だというのに、
 ハイテンションで応援していた。
 最後の補給として、ゼリーとキットカットを食べた。
 御岳神社の参道を抜ける。
 昭和レトロな町並みがいいよ。優しいよ。
 夜中だというのに、家の人が出てきて応援してくれた。
 笑顔になるよ。嬉しいよ。
 
 日の出山。60q地点。
 東京の夜景が、パノラマ的に広がっている。美しい。
 遥かに続くオレンジ色の街の光を見て、
 いよいよだと思った。
 ここからゴールまでの10qは、金毘羅尾根といい、
 遊歩道のような道で、緩やかな下り。
 チャレさんが魂で走れと行った道だ。
 ハセツネは、ここを走りきることにより終結する。
 今まで、ここからのランの為に、実は、体力を温存してきたのだ。
 チャレさん曰く、ここを走ることができれば、100番位、
 順位が変わるとのこと。
 ヌハハハ。
 ここから、ごぼう抜きだぜ。
 と、最後の力を振り絞って、元気に走り出した。
 
 が、前後に人の姿はない。
 ポツリ。
 私の走っていたゾーンの人達は、皆、その辺は
 心得ていて、力を抜くことなく走り去っているようだ。
 結局、自分の足音を聴きながら、深閑とした闇の中、黙々と走る。
 時折、前のランナーに追いつく。
 チョウチンアンコウのようなヘッドライトの光が
 ゆっくりと近づいてくる。深海は、きっとこんな感じかもしれない。
 自分も深海魚になったような気がしてくる。
 60qを移動した後の、金毘羅尾根は長く果てしない。
 いくら走っても景色が変わらない。
 山は、もう飽き飽きして、心底、街が懐かしく思える。
 しかし、もう少しでゴールだ。
 酷烈なハセツネ71.5qも、最終局面なのだ。
 解放の喜びと、まだ此処にいたいという寂寞と
 複雑な感情が芽生えてくる。
 
 五日市の街明かりが見えた。
 山を抜けた。
 そこから、アスファルトの急な坂を下る。
 ヒザへの衝撃が物凄い。
 後、ゴールまで1qと小さな看板に書いてある。
 五日市の住宅街だ。
 帰ってこられた。
 スタッフの人が、赤く光るバーを振って、
 行く方向を知らせてくれる。
 込み上げる熱い気持ち。
 爆発する歓喜。
 血が躍る。
 スピードが上がる。
 すべてが、ここに集結する。
 最後のコーナーを曲がる。
 どんどんスピードが上がる。
 ゴールが、黄色く光っている。
 走る。
 走り抜ける。
 そして、ゴール。
 
 タイム14時間42分。順位620位。到着時刻3時42分。
 私にとって、初めてのハセツネが終わった。
 しみるよ。

 
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2012年10月13日

第20回ハセツネランニング。vol.2(〜第2CP)

 ハセツネのコースは、奥多摩山域を走る71.5qだ。
 五日市中学校グランドから→変電所→今熊神社→市道山分岐
 →醍醐丸→生藤山→浅間峠(第1CP)→笹尾根→槇寄山
 →三頭山→鞘口峠→月夜見駐車場(第2CP)→御前山→大ダワ
 →大岳山→御岳山(第3CP)→日の出山→金毘羅尾根→五日市会館と
 いくつもの山を越える。
 累積標高差は約4,600m。
 UTMFは、約8,000mというから、それよりはマシだけど、
 このアップダウンがキツさを増す。
 さらに、レースの大半は夜間を走り、気象条件により
 コンディションは大きく左右される。
 エイドは42q地点で1.5ℓの水が支給されるだけ。
 それ以外に必要な水分と補給食は自分で考えてもっていかないといけない。
 体力・走力はもちろんだけど、山や気象の知識や栄養の知識、
 そして運を持ち合わせていないと完走は難しい。

 そんなハセツネが茫洋とスタートした。
 13時。
 まずは、五日市の街を走る。
 沿道で、たくさんの人が応援してくれている。
 ザックが重かったが、スピードを出して走った。
 山に入った時に、渋滞を避ける為だ。
 現代の英知を結集した大きな変電所の脇も、けっこうなスピードで走る。
 ザックを背負ったランナーが、洪水のような勢いで山をめざす。
 そして、いよいよ今熊神社からは、山。
 永遠の山。ゴールまでずっと次から次へと山が続くのだ。
 ランナーの流れにのり、山に入っていく。
 漠然とした不安に包まれるが、かまっていられない。
 所々で、若干の渋滞。けど、そんなひどくはない。
 ホシヲさんがいた。
 コースが2つに割れていた所の真ん中に立って応援してくれている。
 こちらから見ると、洪水の中、中州に取り残されて救助を待つ人
 みたいに見える。実際、その後はひどい渋滞が続き、
 ランナーが途切れないので、帰るに帰れなかったらしい。
 応援も大変だ。
 
 今熊神社までの登りで、すでにキツくなる。
 何かが違う。微妙に違う。
 身体がうまく動かない。脚の筋肉が固くなっていく。
 考えるに、実力以上の速い集団に紛れ込んだのもあるが、
 スタート前に、極度の不安から大福やおはぎを詰め込んだのが
 いけなかったかもしれない。お腹が苦しい。
 それでも、一所懸命に登っていくと、脚に張り。
 それはやがて、痙攣の前兆となった。
 右の腿、左の腿、右のふくらはぎ、左のふくらはぎ、
 交互にプルプルと痛くなる。
 脚のサインを無視してスピードを上げると確実に攣る。
 まだ、始まったばかりじゃないか。オイ。
 暗澹たる気持ちに包まれたが、周りは知らない。
 レースは続く。

 山の道は、樹木に覆われて薄暗く涼しかった。
 薄い靄がかかり、時折、日が差し、光のカーテンが現れた。
 ああ、光明。前を行くランナーが光に包まれる。
 天国へ続く道を進んでいるようだ。
 すでに、幻想の中。ツライのかな。
 市道山(標高775m)の分岐に着いた。
 ハセツネ試走の時、道を間違えた場所だ。
 今回は、スタッフがいて、ちゃんと道を教えてくれた。
 ここから醍醐丸(867m)、連行峰(980m)、生藤山(990m)と続く。
 気持ちを整え、さあ行くかと走り出した所でコケた。
 コケた拍子に、右のふくらはぎが攣った。
 激烈な痛み。動けない。
 「ぎゅん」と心が縮こまり、まずいと思った。
 コース上でうずくまり、邪魔この上なかったが、
 どうすることも出来ない。
 「治れ、治れ、治れ」必死で唱えたら、神の思し召し。
 徐々に痛みはひき、走れる状態になった。
 何もなかったかのように、トボトボと走り出す。
 一瞬、平安な気持ちになったけども、
 いつ攣ってもおかしくない状況だったので、
 結局、悲愴な気持ちのまま進むことになる。
 醍醐丸、連行峰、生藤山となんとか登る。
 あいかわらず、キツい。荷物も重い。
 自ら選択した苦行だが、意味があるのかはわからない。

 生藤山から第1CP浅間峠までの3qは、下り。
 すでに登るに辟易していたので、トレイルを下っていくのは
 とても愉快だった。痛快だった。
 後で、登らなければならないことはわかっていても、
 余り深く考えられなくなっていた。
 今がよければそれでいいと刹那的にしか考えられない。
 おっほほーんと軽快に走り、
 浅間峠(第1CP)に到着。スタートから3時間54分。夕方の5時。
 ここまでで、22.66q。
 ネコさんが、先回りして応援してくれた。
 「いいペースだぜ、ミスター」とウィンク。
 今回は、ネコさんが言っていた、4・4・4・2のペースで
 走ろうと思っていた。
 第1CPまで4時間、第2CPまで4時間、第3CPまで4時間、
 そこからゴールまで2時間で、合計タイム14時間を切ろう
 というもの。
 その基準でいくと、なんとか第1関門はクリア。イエイ。
 浅間峠で、ザックとポーチを下して休憩、約3分。
 ジェルを半分流し込む。
 さっきまでは、お腹が苦しかったが、もう空腹。
 身体はどんどん栄養を消費しているのだ。
 走っているランナーをボンヤリと見つめる。
 休む人も、そのまま走り去る人もいる。
 屈強だなあ、格好いいなあとボンヤリと思う。
 さて、私もレースに戻りますかと、再びザックを背負う。
 「頑張れ」「行けー」「ヒュウヒュウ」との応援の声に
 押され、再スタート。

 辺りは薄暗くなってきた。夜が来るのだ。
 焦燥感というか、漠然とした不安というか、
 とにかく只ならぬものがやってくる感じがした。
 浅間峠から西原峠までは、笹尾根と言って、比較的なだらかで、
 優しいトレイルが続く。
 試走の時は、こここそスピードを出して走らないといけないと
 チェックしていた場所だ。
 「行くぜ、イエス」と、意気込んでみた。
 が、駄目。駄馬。
 全く、スピードが出ない。走らない。
 痙攣のこともあるが、体力を極度に消耗しているらしい。
 仕方ないので、走れるスピードで、
 ゆっくり行く。プランと違うので、憂慮。

 そして、夜が来た。
 漆黒の闇に包まれた。
 その頃、5人位のランナーと隊列を組んで進んでいたが、
 ヘッドライトをつける為に、離脱。
 ヘッドライトを装着。右手にハンドライトを持つ。
 1人になった。
 ヘッドライトの薄暗い明かりを頼りに走る。
 目を凝らして、よく見ようとするが、イマイチ慣れない。
 転ぶのが怖いので、さらにスピードは遅くなる。
 お腹が空いてきた。
 三頭山手前の避難小屋で食べようと思ったが、
 ハンガーノックが怖かったので、槇寄山(1188)で、
 早めに食べることにした。
 頂上は、何も見えない暗闇の中だが、スタッフの人がいて
 気持ちは和む。
 春や花やノンが作ってくれたお握りを食べた。
 具は焼肉だった。旨い。力が湧いてくる。
 それに、ジェルを流し込み、水を飲む。
 空には、星がチラチラと輝いていた。
 
 そこからは、ハセツネ最高峰、三頭山への登りが始まる。
 斜度は相当なものであり、岩が隆起していて登りづらい。
 嫌だ。
 それでも、行くしかない。走り続けるしかない。
 レースは、前に進むしか選択はない。
 相変わらず、脚が上がらず、どんどん抜かれる。
 女子にも抜かれる。
 自分はかくもキツいのに、スマートに登っていく
 女子は何なのだ?女性蔑視というわけではないのだが、
 ホント、すごい。頼もしい。
 ハセツネスタッフの声が彼方から聞こえる。
 「もうすぐ三頭山頂上ですよー。」と言っている。
 見ると、稜線が幾分か明るく見える。
 やっとの思いで、三頭山(1527m)に到着。
 36q。ほぼ半分の場所だ。
 それでも、夜の7時頃だったかな。
 頂上は、ライトが灯されていて明るかった。
 人の顔が見える。なんだか、隔世の感だ。
 何人もランナーが休んでいる。
 春にリクエストした唐揚げを食べる。
 脂っこいものはどうかと思ったがお腹が空いているので、
 真にうまい。
 そして、みかん。酸っぱいのが身体にしみる。
 まるで遠足のお弁当。
 しかし、ハセツネランナーの中では、相当旨い物を
 食べていた方ではないか。
 ほほほ。
 星空を見上げ、ストレッチして、深呼吸して出発。

 そこから鞘口峠までの約2qは岩場だけども下り。
 それでも、下りは嬉しい。
 ヒザへの衝撃はすごいものがあったが、身体が楽だ。
 再び、刹那的な快楽に身を落としつつ、ガツガツと下っていく。
 ほどなく、鞘口峠に着いた。
 そして、今度は、登り。
 いい事ばかりはありゃしない。
 途端にテンションが下がる。
 やはり体力も走力も足りないようで、集団についていけない。
 道を譲りつつ、時に手をヒザにあて休む。
 「ハーハーハー」と意外と、息が荒くなっている自分に気が付く。
 登りがひと段落して、下り基調になると、
 みんなおもむろに走り出す。
 走れるところは、きっちりと走る。
 ヘッドライトの明かりを頼りに、結構なスピードで
 走っていく。
 普段あまり水は飲まないで走るのだけど、
 今回は、口の中が乾く度に、ハイドレの水を少しづつ飲んで走った。
 水は2ℓで、十分と思っていたが、40q地点で水がなくなった。
 後2キロで給水場だが、必要以上に不安を感じた。
 まあ、暗闇のせいで、精神的に弱くなってきているだろう。
 
 第2CPの月夜見駐車場が近づいてきた。
 この辺りでは、ほんの少しの距離だがロードを走る。
 断然、走りやすい。なぜか元気がでて、結構抜いた。
 第2CPまで、8時間19分。夜の9時30分頃。
 月夜見駐車場は、コース唯一のエイド。
 水1.5ℓか、ポカリスウェット500ml+水1ℓが支給される。
 私は、ポカリ入りにしてもらう。
 シートに、ザックとポートを置き休憩。
 ジェルと、唐揚げと、みかんとキットカット。
 座ると立てなくなりそうだったので、どの休憩ポイントでも
 立って休むことにしていた。
 人の顔が見える。笑っている。話している。
 シンプルなことが、とても嬉しく思える。

 月夜見駐車場は、42q地点。残り30q。
 ゴールが微かに見えてきた。
 丁度、月が輝きだした。
 
 いくよ、ゴールへ。
 


 
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2012年10月11日

第20回ハセツネランニング。vol.1(〜スタート)

 第20回日本山岳耐久レース長谷川恒男CUP
 通称ハセツネに出場。
 奥多摩山域71.5qを制限時間24時間で走る。
 スタートは、13時。
 
 朝5時に、さぶろうさんが中央林間まで車で
 迎えに来てくれて二人で現地入り。
 いよいよだねえと興奮しながら、車は快調に飛ばすが、
 雨が降っている。五日市に近づく程、雨足は強くなり
 暗雲垂れ込めるが、天気予報は「雨のち晴れ」と言っているので
 それ程は心配ではなかった。

 6時30分。JR武蔵五日市駅。
 駅前の駐車場はすでに一杯で、空車待ちの列も出来ている。
 聞けば前日からスタンバイしているらしい。
 駐車場難民になるところだったが、ハセツネ特設の
 臨時駐車場(無料)が、スタート地点の近くにあり、
 そこはスムーズに駐車することができた。

 7時。荷物置き場になる五日市中学校体育館に行って、
 陣地を確保。
 予定では、8時開場だったらしいのだが、
 なんの手違いか、6時30分には開いていたらしく、
 スタッフの人が、なぜだあ?と叫んでいたが、
 その時は遅く、気の早い我々みたいな人が、
 ダラダラと押し寄せていた。
 陣地は、入り口入って正面の角近くにした。
 その辺りは、ハセツネ常連さんの場所らしく、
 毎年ここなんですよと、荷物も綺麗に、すでに寝る準備をしていた。
 さぶさんは、車で寝るというので、陣地で
 荷物を広げてみて、チェックして、片付けて、眠くなったので寝ることにした。
 雨音が強い。40分程、グッスリと眠った。

 9時に、さぶろうさんの車へ。
 眠れないよと、暇そうに言う。
 スタートまで、まだ4時間あるが、寝る以外にあまりすることがないものね。
 会場も、まだ旗縦てや、開会式の設営とかやっている最中だった。
 いなげやが開いていたので、弁当、菓子パン、おはぎ、大福、
 キットカット、ウーロン茶などを買い込み、直前の食事を確保。
 体育館は、瞬く間に一杯になり、個人・団体それぞれ思い思いに
 過ごしている。賑やかで、みんな楽しそうだ。寝ている人もいる。

 10時。受付。
 五日市会館で、野外活動保険証とゼッケンを見せて、完了。
 受付会場には、ノースだのサロモンだの楽しそうな
 お店が出店していて、購買意欲が刺激されたが、
 レース前なので、ゆっくり見る気にもなれず軽く流し見。
 会場の外で、まこさんと会う。ニコニコしている。
 キティちゃんの帽子を被ったご夫婦に、おにぎりを頂いた。
 ありがたい。
 まこさんと一緒に、体育館に行き、走る準備。
 スタートまで3時間。
 食事でもしますかと、マコさんは、おにぎりとサンドウィッチとバナナ。
 私は、さわら京風焼き魚弁当、春がくれたおにぎりとゆで玉子をいただく。
 お腹が一杯になって気力充実してきたぜと思っていたところへ、
 チャレンジャー師匠が登場。
 さぶろうさんも走る準備を済ましてやってきた。
 ハセツネの地図を広げつつ、作戦会議を開く。
 チャレさんは、今回が4回目の出場なので、いろいろ知っていて
 初めての私にとっては胸躍ることばかり教えてくれる。
 その頃の体育館は、みんな準備を済ませて楽しく談笑している。
 レース前の興奮状態なのか、すごい熱気が体育館を包んでいたなあ。

 11時30分。スタート前の雰囲気を味わいますかと、さぶろうさんと
 出かけることにする。雨は上がっている。
 チャレさんやまこさんは、まだ早いと余裕な感じで休んでいた。
 体育館を出たところで、えみちゃんとホシヲさんにバッタリ会う。
 わざわざ応援に駆けつけてくれたのだ。
 なぜかホシヲさんとがっつりと握手。
 えみちゃんが、心配そうな顔で「頑張って」という。
 なんか戦地に赴くような気分になってくる。
 ホシヲさんが目標タイム別のラップが書かれた
 ハセツネマップをくれた。
 それを見ていた、えみちゃんが汗で濡れないようにと
 小さなジップロックをくれた。
 「これを私だと思って・・・」と言う。
 無口のまま、うなずく。いよいよ戦地が近づいてくる。
 スタート地点でうろうろしていたら、
 ハンサムネコさんとぞりおさんが登場。
 二人とも、今年は出場しないが、わざわざ応援に来てくれた。
 ハセツネ攻略法を聞く。
 最初は、突っ込んだ方がいいらしい。山に入ったら
 否が応でも渋滞するので、それを避ける為には、まずは
 スピードを上げていけと。
 チャレさんも仰っていたが、日の出山からゴールまでの
 10qは魂で走れと。
 そして、昨年高尾でご指導いただいた、りぞらん師匠にお会いした。
 昨年のハセツネ覇者、相馬剛さんが出場すると教えてくれる。
 なんだか緊張してくるなあ。

 そうこうしているうちに、スタート時間が迫る。
 スタート地点の五日市中学校グランドには、ハセツネの
 猛者がどんどん集まっている。
 肉体鍛えてます、見てください私の筋肉。
 精神も鍛えてます、見てください私の鋭い目つき。
 的な、戦闘態勢のオーラを出しまくるランナー達だ。
 雨上がりの空の下だけど、息がつまりそう。
 開会式が始まり、ハセツネ財団の会長や、選手宣誓や、
 ダコタ・ジョーンズによる挨拶が行われているうちに
 なんだか、いきなりスタートの号砲が鳴った。
 よくわからないままに、スタートだ。
 遥か71.5qのレースが始まった。
 流れ走る中で、振り返るとチャレさんがいて目があった。
 「頑張ろうな」と言っている気がした。
 さぶろうさんも見えた。
 近くを、タカさんが走っていたので、健闘を誓い合う。
 本当に始まったよ、ハセツネ。
 奮える。
 

 【装備】
 ザック:ノースフェイス9ℓ(水と補給食、ヘッドライト、絆創膏とか)
 ウェストポーチ:ノースフェイス7ℓ(補給食、雨具、アウター、タオル、ハンドライト)
 ウェア:Buff(ヘッドウェア)、ノースのTシャツ(ファイントレック持っていくの忘れた)
     ノースのアウター、アームカバー、無名のロングタイツ、ナイキのショーツ
     R×Lソックス5本指、膝回りにモーラステープを沢山貼った
 シューズ:ノースフェイス ラッキーチャッキー(古いけど、履き慣れている)
 ライト:ブラックダイヤモンドのSPOT、GTのハンドライト
 ハイドレ:キャメル2ℓ(水も2ℓいれた)

 【補給食】
 春花ノンのおにぎり4つ、唐揚げ6個、ゆで玉子3個、みかん5個
 ゼリー5個、ゼリーバー2個、スポーツようかん2個、塩飴10個、練り梅、
 キットカット小袋5個 (結果的に持っていきすぎ)



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2012年10月08日

ハセツネ。とりあえずご報告。

 第20回ハセツネ報告。
 午前3時40分ごろ、無事ゴール。
 タイム:14時間42分
 順位:620位(2000名中位かな)
 優勝は、アメリカのダコタ・ジョーンズ。7時間22分。
 速い。
 
 壮大で、想像以上にハードなレースでした。
 完走できたことが奇跡のように思います。
 
 大会関係者、地元の方々、応援していただい皆さん、
 本当、有難うございました。


posted by hide at 15:16| Comment(24) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月06日

ハセツネ前日ランニング。

 ハセツネ前日。
 朝、いつもの境川を14キロ走った。
 途中、3キロをキロ4分30秒のスピードで走る。
 しかし、これ以上、このスピードを維持するのは無理だ。
 ああ。
 湘南国際に向けて、不安が残る。

 まあ、それはよくて、ハセツネ前日。
 まだ、スタート地点に立つ為の準備ができていない。
 とりあえず、渋谷のアートスポーツに出かけた。
 サプリメントの類、装備の足りないものを買った。
 サプリメントは、いろいろ悩んだけども、結局、
 読み切れず、1時間に1サプリ的なルールにして、
 パワーゼリー、スポーツヨーカン、ゼリーバーなどを
 彩鮮やかに買い込んだ。
 おそらく、途中で飽きて食べる気もなくなると思うが、構うまい。
 アートスポーツでは、「ハセツネ攻略大作戦」と銘打って
 お薦めサプリメントを紹介していた。
 もしそれを全部持っていったとしたら、エネルギー切れの
 心配はないとのことだけど、やたら多かった。
 まあ、いいだろう。
 で、後は、衣料関係。
 アームカバーとアンダーウェアを購入。
 「ハセツネ攻略大作戦」にのる形で、
 ファイントラック社製のものにした。
 当日のパフォーマンスに期待したい。
 そして、ノリでヘッドウェアなるものも購入。
 一枚で、ネッカチーフにも、フェイスマスクにも、リストバンドにも
 キャップにも、パイレーツ風のフードにも、シュシュにもなる
 優れもの。スペインで生産されている「Buff」という商品。
 楽しいぜ。
 さらに、シューズもと思ったのだけど、レース前日に
 新品というのも危険な感じなので、今まで履いている
 古いノースフェイスのシューズで走ることにした。
 
 そして、二子玉川のriseにある、ノースフェイス+へ。
 新しいTシャツの購入を検討していたが、色が気に入らなくてやめた。 
 まあ、いいか。あるもので済ます。
 自宅に戻って、一通り荷物のパッキングをして、近くにある
 グランベリーモールのモンベルへ。
 ハセツネで義務化されている山岳保険へ加入。
 正確には、野外活動保険。
 1年間のアウトドアでの事故・ケガを補償してくれて、2990円。
 
 そんなことやっていたら夜。
 オイオイ、時間の経つのは早いぜ。
 明日の今頃は、走っているはずだ。
 今日は、気候が変でやたら暑かった。
 明日は雨は降らなそうだけど、暑いのかな。
 なんだか、ふわふわして現実感がない。
 
 春や花やノンが、頼んでおいた、おにぎりを作ってくれた。
 かなりデカイのが4つ。重そうだけども、持っていく。
 これだけあれば、サプリメントはいらないかもしれない。
 さらに、春が特別に唐揚げとゆで玉子を作ってくれた。
 まるで遠足。
 ホホホ。
 
 後は走るだけ。 
 正直、ハセツネは怖い。
 何が待ち受けているのか分からない。
 でも、とにかくゴールめざして走る。
 どんな風が吹いたって走る。
 走る。

 明日の朝、さぶろうさんが中央林間に迎えに来てくれて、
 一緒に、スタート地点の五日市へ行く。
 現地では、チャレさんやまこさん、タカさん達に会えるだろう。
 みんなどんな走りをするのかな。
 それも楽しみだ。
 明日の13時、五日市中学校をスタート。
 71.5キロの遥かな挑戦がはじまる。

 
 

 
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2012年10月01日

ハセツネ準備ランニング。

 10月。
 ハセツネまで、後6日。
 いよいよだ。
 この日にむけて
 高尾山ナイトトレイルハセツネ本番コース試走
 蝶ヶ岳マイコーストレーニングなどを重ねてきた。
 本レースに足りうるトレーニングを積んできたは
 わからない。
 が、ラン仲間のさぶろうさんやチャレンジャーさん、
 その他大勢の方にサポートしてもらって、
 クリアにスタートラインをイメージできるようになった。
  
 予定では、8月中には、装備関連の準備は
 完了しているはずだったが、実はまだ終わっていない。
 要、幹、基本となるシューズが、かなり
 へたれているのに、新しいシューズがない。
 真夜中の気温の低下をサポートしてくれる、
 高性能な下着を持っていない。
 当日の気温によって、体温調節ができるアームカバーがない。
 持っていく食事、サプリメントをつめきれていない。
 エイドがないので、おにぎりを持っていきたいと考えているのだが、
 春に作ってくれるよう頼んでおかないと、コンビニのおにぎりになってしまう。
 後、直感的に、レース中に、唐揚げを食べられたら幸せだと思った。
 なんとかして、唐揚げタイムを設けたい。
 三頭山を超えたあたりで、食べられたらうれしい。
 山岳保険にも、未加入だ。まずい。

 と、本番直前にして、まったくもって準備不足。
 日常の雑務に追われ、なかなか準備ができない。
 この時点で、負けているような気がする。
 直前までアタフタとすることだろう。
 こういうところがなっていないのだ。
 まったく。
 
 ハセツネの走行距離は71.5q。遥かだ。
 その大半は、夜の時間帯を走る。
 右も左も空も大地も、真っ暗なのだろう。
 寂しく悲しくなるだろう。
 過酷なコンディションをどう感じるのだろう。
 エイドは、42q過ぎに一か所だけで、
 水1.5ℓか、スポーツドリンク1.5ℓかが支給される。
 エイドが5kごとにあって、あり余る程の補給食を用意している、
 最近のレースからすると、別世界だ。

 転んでケガして、リタイアするのか。
 一晩中走りきって、ゴール出来るのか。
 暑いのか、寒いのか。
 晴れるのか、雨なのか。
 眠くなるのか、そうでないのか。
 空腹なのか、そうでないのか。
 ツライのか、楽勝なのか。
 そもそも、走りきれる体力、技術はあるのか。
 よくわからない。
 どっちに転ぶか、全くわからない。
 不確定要素ばかりだ。
 それが、24時間山岳耐久レースなのだよ。
 耐えるしかない。
 持ちこたえるしかない。

 そんな中での一縷の希望は、
 走りたい気持ちが充ちているということ。
 ゴールを超えたいと強く思っていること。
 来いッ、ハセツネ。
 コノヤロウ。
 半ば、ヤケクソ気味だけど、走りたいのだ。

 本番は、スケジュール通りには進まないだろうが、
 なんか、いろいろな事が有機的に、こんがらがって、
 すごい事になりそうだ。
 何を思いながら走るのかね。
 何を信じて走るのかね。
 目標タイムは、14時間。

 ハセツネ出場に関しては、家族をはじめ、
 さぶろうさん、チャレンジャーさん、アレキさん
 その他、実にいろいろな方にサポートしてもらった。
 感謝しております。
 有難うございます。
 今のうちに、礼を言っておきます。

 スタート地点に立てること。
 それだけでも、凄い事。
 けれども、絶対、ゴールするのだ。
 シリアスに、貪欲に。
 2012年10月7日13時。
 僕にとって初めてのハセツネがスタートする。


 
posted by hide at 06:18| Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする